2023年の年間死者数は過去最多の157万人。
団塊世代がすべて後期高齢者となる2025年以降、死亡者数は毎年増え続け、
2040年の約170万人をピークに、数十年にわたり、高止まりすると予測されています。
でも、それを肌感覚で感じる機会は少ないのではないでしょうか。
今の日本では、死がタブー視されてきた結果、死がとても遠い存在になってしまっているのです。
世の中を見渡すと、死に関する情報は「シニアのための終活」ばかり。
できれば、「死」のことは考えたくないという人も多いでしょう。
でも、死なない人はいないし、いつ死ぬかなんて誰にもわからないのです。
さらに、時代とともに変化する価値観や家族形態、テクノロジーの進化により、従来の死生観や社会システムでは対応しきれない状況も生まれています。
だからこそ、死の周辺をアップデートする必要がある。
そのためにも、まず死をタブー視している現状を変えていく必要があると私たちは考えました。
「死というテーマ」には本来、愛や感謝、つながりなど、生をポジティブに照らす側面があります。誰にでもいつか「死」が訪れることや、終わりを意識することで、「今をどう生きるか?」を前向きに考えることができます。
Deathフェスでは、さまざまな方向から死というテーマにふれるトークセッションや体験コンテンツのほか、死についてカジュアルに、自由に、だけど真面目に語り合う場を通して、死を自分ごととして捉え直す機会を提供します。
一人ひとりが死をタブー視せず、人生と地続きのものとして捉え直すことができる社会が実現すれば、多死社会がもたらすさまざまな課題解決への糸口も見出すことができる、そのためのムーブメントを作っていきたいと私たちは考えています。
人生100年時代をどのように生きるかを考えるために、
死をポップに、終活を再定義する。
Deathフェスを通して社会全体に問いかけていくことが、
生だけでなく、死まで拡張されたこれからのウェルビーイングの実現につながっていくはずです。
さあ、みなさんも一緒に考えてみませんか?
2023年4月、NPO法人ETIC.の越境プログラム「Beyonders」に参加し、アイディアを発表。同年8月より、SHIBUYA QWSで「Deathフェス実行委員会」としてプロジェクトを開始。毎年4月14日を「よい死の日」として、タブー視されがちな「死」というテーマに触れ、生と死のウェルビーイングについて考えるイベントとして「Deathフェス」を提案。多くの人の協力を得ながら、2024年4月13日より6日間にわたって渋谷ヒカリエで開催。10代から90代まで2000人を超える来場者から寄せられた様々な思いや託された願いを元に、年間を通した対話の場づくり、創造的なオープンイノベーションの場としていくため、「リビングラボ from Death」もスタート。
〒150-0036 東京都渋谷区南平台町4番8号 南平台アジアマンション508号室
青山学院女子短期大学卒業後、株式会社電通国際情報サービス(現電通総研)に入社。出産を機に退職し、世田谷の子育て支援NPOで「当事者発信型・循環型」の子育て支援に従事。その後、2010年12月に内閣府地域社会雇用創造事業ビジネスプランコンペで採択され、非営利型株式会社Polarisを設立。多様な働き方が選択できる社会の実現に向けた事業が評価され、令和元年度東京都女性活躍推進大賞(地域部門大賞)を受賞。2016年に代表を交代し、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科へ進学。実践と研究をつなぐ役割を担う。
2023年には、より実験的なプロジェクトを推進する場として合同会社メーヴェを設立。2024年には『Deathフェス』を成功させ、その後、リビングラボfromDeathを立ち上げるなど、社会課題解決に向けた新たな文化と仕組みの創出に取り組んでいる。現在は「生と死のウェルビーイング」をテーマに、デスフェスおよびリビングラボfromDeathを通じて、多様な死生観や新しい選択肢を社会に提案し続けている。
北海道函館市生まれ。東北大学理学部で宇宙地球物理学を専攻し、当時まだ発見されて間もなかった雷雲上で起こる発光現象「スプライト」の研究に打ち込む。同大学大学院理学研究科修了後、フューチャーシステムコンサルティング(現フューチャー株式会社)に入社。その後、株式会社カフェグローブ・ドット・コムに転職し、働く女性向けWebメディアとして先駆けの「Cafeglobe.com」でWeb編集者として勤務し、2006年に独立、2014年に合同会社カレイドスタイルを設立。
サイエンス、IT、編集という自身の経歴を生かし、国立極地研究所をはじめとした研究機関のサイエンスアウトリーチ事業支援に関わる。並行して、女性フリーランス向けメディア「Rhythmoon」や、女性経営者・フリーランスを支援するコミュニティ「Hokulea」を立ち上げるなど、女性の自立・多様な働き方の支援事業も手掛ける。
2023年に、共同代表 市川とともに『Deathフェス』を企画し、2024年3月に一般社団法人デスフェスを設立。並行して、日本での有機還元葬事業の実現に向けて、2025年に法人設立予定。プライベートでは3児の母。趣味は卓球。