4月14日は、よい死の日。
20244.13-18
渋谷ヒカリエ 8/

染谷 孝

佐賀大学名誉教授
(土壌微生物学)

1953年、東京下町の生まれ。
東京教育大学農学部生物化学工学科卒業。
東北大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。
1982年より産業医科大学医療技術短期大学微生物学助手のち講師。
1994年から佐賀大学農学部助教授のち准教授を経て教授。
2019年3月に定年退職するも、研究室とラボは縮小して維持し研究を継続(2024年3月まで)。
専門は土壌微生物学。植物病原菌を抑える土壌や堆肥の微生物について鋭意研究。

主な著書:『人に話したくなる土壌微生物の世界 —食と健康から洞窟・温泉・宇宙まで』(築地書店、2020年)

【染谷 孝さんからの応援メッセージ】
人の死(特に自分自身の死)のあり方について前向きに考えるDeathフェスの趣旨に賛同します。
私が専門とする土や堆肥の微生物学の視点からも、堆肥葬・有機還元葬は人が緩やかに自然に還るプロセスとして好ましいものと考えます。
実は現行の火葬は、火力を使って短時間で強制的にご遺体を二酸化炭素に還元して大気中に放出させています。まさに幾千の風となって大空に飛び立っていくのです。それはそれで地球生態系の物質循環の中に入っていくので良いのですが、それには多量のエネルギー(化石燃料)を必要としており、省エネ・省資源を旨としている自分の価値観としてはなじまないものがあります。
その点、堆肥葬・有機還元葬はまさに省エネ・省資源でゆっくりと自然に還る方式です。技術的法律的な課題はいろいろあるかと思いますが、日本でも実現に向けて取り組みが始まったことにエールを送ります。