劇作家女子会。

2013年に、坂本鈴、オノマリコ、黒川陽子、モスクワカヌの４人の女性劇作家によって結成されたユニット。
設立当初から、死後に戯曲が残る作家になること、劇作家同士のつながりを強化し相互研鑽と作品発表の機会を増やすこと、劇作家という職業分野における女性参加を推進することを目指し、近年は演劇の現場の環境向上のためのハラスメントガイドライン作成企画、憲章の発表等を実行している。

　これまでに、旗揚げ公演となる『劇作家女子会！』（2013年）、メンバー全員が新作を発表する「世界初演」をコンセプトにしたオムニバス公演『劇作家女子会R！ – WORLD PREMIERE – 』（2016年）、座・高円寺の春の劇場05日本劇作家協会プログラムに選出され、4人のメンバーで脚本の共作に挑戦したミュージカル『人間の条件』（2017年）を上演。また、予約制の展示会や上映会、一人芝居レパートリー等の企画もあり、作風も世界観もバラバラな4人の作劇の強さで好評を得ている。
　演劇公演の他、ハラスメント防止のための講習会や著作権についてのオンライン勉強会の主催等、演劇の現場の環境向上を目指した多岐にわたる活動を行っており、メンバーそれぞれ脚本賞、戯曲賞にノミネートされるなど、各自の劇団・ユニットでも活躍中。