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一般社団法人ヴォイドアーツプロジェクト
喪失は、人生の中で突然起こります。
大切な人との別れ、身体や役割の変化、これまで信じていたものが失われる経験。
それらは「悲しみ」として語られることが多い一方で、喪失のあとに続く日々の中で、私たち自身がどのように変化してきたのかは、あまり言葉にされてきませんでした。
このワークショップでは、「喪失そのもの」ではなく、喪失と〈今の私〉のあいだにあるものを、静かに見つめていきます。
用いるのは、現代美術家・清水伶が考案した「喪失さがしカード」と、決められた問いと言葉だけで進む対話の時間です。
ここは癒しの場でも、アドバイスを与え合う場でもありません。
正解を出す必要も、前向きになる必要もありません。
話したくないことは、話さなくて大丈夫です。
ワークショップを通して「自分は何を失い、何が変わり、何がまだ言葉になっていないのか」を、そっと持ち帰ってもらうことを目指します。
この場で得られるのは、答えではありません。
けれど、喪失を抱えたまま生きていくための小さな手がかりや、立ち位置の感覚かもしれません。